ゼロの使い魔Z3(ゼロの使い魔×ドラゴンボールZ3【PS2】)



注意:召喚されてくる孫悟空は、PS2ソフト「ドラゴンボールZ3」版です。ゲーム上にはない原作やアニメも混ざっています。

孫悟空のスキル(魔人ブウ時代の状態)
・限界突破(超サイヤ人4までなれる。)
効果:全ての技、変身能力とパワーが少しアップ

主に利用する技
・かめはめ波
・太陽拳
・20倍界王拳
・超サイヤ人
・スーパー界王拳
・瞬間移動(原作)

滅多に使わない技
・超サイヤ人2〜4
・10倍かめはめ波
・龍拳

絶対に今のところ使わない技
・元気玉
使う事が滅多にないかもしれないのだが?

なぜ、そんな大人でしっぽがない状態でなれるの?
Z3では、普通になってたからです。

ただ、それだけです。

設定につきましては、

・キャラクターの性格が少々変化
・ストーリーも多少展開変更
・????(現在は明かしません)がレコンキスタ側にいる。

以上。

 

 

 


第1話「召喚される孫悟空」


ここは今回の舞台になるハルケギニアという大陸で、貴族が通うトリステイン学院

そこでまさしく今回の始まりの使い魔召喚サモン・サーヴァントが行われている。

魔法使い いえメイジにとっては重要らしい。

「さあ、次はミス・ヴァリエールの出番ですぞ。」

このハゲている男はコルベールで、どうやら教師のようだ。

そのミス・ヴァリエールという少女は頷き
小さい杖?棒?を上にかかげる。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 宇宙の果てのどこかにいる、私の僕よ。神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ。私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!!」

決心をしながらも杖を振り下ろすと


いきなり爆発した。

爆発した理由はそのルイズという少女が失敗したからだろう。
ルイズは失敗?と思いながらもじーっとその爆発した場所を見ていた。


「いって〜〜〜!!」

そんな声が響いた。

そこには山吹色の胴着を着て座っている青年だった。髪の毛は何か変な立ち方だし明らかに平民のように思える。


(何よ!何で私だけ平民なのよ!)

そんな不満を考えていたが今はその時じゃない。

「あんた誰?」

悟空は目の前にいる小柄な少女を見る。

「オラ?」

自分を指差していたってあんたしかいないじゃないと突っ込みたくなったので突っ込もうか思ったが

「そうよ。あんた以外に誰がいんのよ!」

結局突っ込んでしまった・・・・

「オラは孫悟空だ。おめえは?」

聞かれたが威厳を見せるためにはっきりと威勢を挙げる。
「私は、ルイズよ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
「そんな長いもん覚えられねー」

しかし、悟空にはそのような威勢はまったく通じなかった。
その言葉にムカっときたが、平民だから仕方ないかと割り切り疲れた表情になり教えた。
「だったらルイズでいいわ。」
「それなら覚えれんぞ?ルイズだな!」

威張られても困るのだが溜息をする。

(何で覚えられないのよ!!最低な外れね・・・)

やり直しは出来ないものかと必死になりながらも聞いてみる。
「コルベール先生!やり直させてください」
自分の予想が外れていてもおかしくはないのだが否定の言葉が返ってくる。
「駄目だ! 神聖な儀式を2度もやろうとする事は反します。」

コルベール先生の言ってる事は正論なのだからやむなくするしかない。
「わ、わかりました・・・・・」
(私のファーストキスが・・・・・)
「貴族にこんなことしてもらえるなんて滅多にないんだからね。」

悟空に近づいてその女の子は悟空の頬に触る。
(何する気だ?)
悟空はそう思いながら警戒をする。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

そう言葉にしてルイズは悟空の唇に接吻した。
その女の子は離れた後、急に右手の痛みが発した
何事かと思い右手を抑える。

(何だ?あちい!!)

痛がっている悟空を見て
「大丈夫よ。使い魔のルーンが刻み込まれてるだけだから」
現在に何が起こっているかを教えた。

(確かに痛そうね?もし、私だったら絶対にイヤ)

そんな事を考えているうちにその青年が言葉を口にした。
「何だこれ?変な模様が書いてあんぞ?」

クリリンに似た頭をしているハゲなおっちゃんがオラの右手を見てきた。
「これは・・・・・・めずらしいルーンだね。」
このおっちゃんは何か知っていたらしい。
何かを書いていたようだが、それも描き終わり
「私はこれを調べてみようと思う。」と悟空に向けて言うが、当然、悟空は?状態だ。つまり、混乱・・・

おっちゃんはその辺にいる生徒達に向けて言葉を放った。
「ふむ。ではこれにて、春の使い魔召喚の義は終了とする。各自、次の授業に向かうように」

そのおっちゃんはそう言ってから何かの建物の方へと飛んでいった。
次々と周りにいた人達も宙に浮き飛び去る。

その中でルイズという少女を小ばかにしながら飛んでいくものもいた。
「ルイズ!お前は後から歩いて来いよ!」
「そうそう!お前はフライもレビテーションも使えないんだからな!」
「その平民の使い魔と一緒にな!」
そう罵倒しながら飛べる者は建物の方へと小さくなっていく。

その場には、オラとルイズだけになった。

ルイズという少女は悔しそうな表情になっていたが溜息をして聞いてきた。
「あんたはどっからみても人間よね?」

オラはそれ以外に見えるか?と疑問に持つ。
「ああ。」

それはそうよね・・・と呟いて前というか建物に歩き
「じゃあいくわよ!?」

呆けている悟空に叫ぶ。

悟空はルイズの行くという言葉に場所も知らないので聞いてみることにした。
「どこへいくんだ?」
「部屋に戻るのよ。」

そんな回答が帰ってきた。まあそれもそうか。と思いつつも次の疑問をルイズに言う。
「さっきの奴ら飛んでっただろ?おめえも飛んでいかねえんか?」

そんな質問をしたら
「うるさいわね!いいから来る!」
いきなり怒りながらそう聞いた。

「わかったよ・・・・」

もしかして・・・とべねえんか?
言おうとしたがそんな事してたら長くなるからやめていたというよりも触れなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

付いて来たのだが、そこにはベット一つだけでの部屋だった。
悟空からすれば、それだけの感想だった。
例え、高級なものがあったとしてもあまりわからない。

「一つ聞きてえんだが、ここってどこだ?」
「トリステインも知らないわけ?どんな田舎者よ」

その男をじーっと見る。

「しょーがねえじゃねえか。ここってオラの住んでいたとことちげえんだから」

違うってどこの場所なのよ。
「何て所よ?」
「西の都っつーんだけどわかんねーよな〜」

西の都とは悟空の世界での名称の一つで有名な所なのだ。
なら、有名なサタンシティって言えばよかっただろうがと思うが分かりやすい所を言ったのだ。

「知らないわよ。」
「そりゃあ異世界だからな〜。」

悟空の言葉にはい?と感じた。
「異世界?何いってんのよ!」
まるで頭でもおかしいのかと思いながらその男を見る。

「別の世界から来たって言った方がいいんか?」
「そんなものあるわけないじゃない!」
「あるって!この空の上に星が見えるだろ?」

まあ見えるわね。あの星がどうかしたの?と疑問に思いながら
「まあね。」
適当な態度で返事をした。

「その星にはここのように人が住んでんだ。」
「へえ〜。」
(何か胡散臭い話ね〜。)

正直な感想を言葉に表さずに心の中で思った。
何か信じないとキリがなさそうね。じゃあ・・・・

「わかったわよ・・・」

悟空は顔を顰めてルイズを睨み。
「本当に分かってんのか?」

「うるさいわね!で?何か他はないの?」

向きになって怒ったので悟空は次の質問に変える事にしたのだが、
(あれはわかってねーな?)
そんな事を思いつつも次の言葉を出す。
「ところで、貴族ってなんだ?」
(簡単に説明じゃないとわからなさそうね・・・省略して話すか。)
「貴族ってのは、魔法が使えるのよ。それ以外は平民よ?」

この世界には、貴族と平民と分かれている。貴族じゃなくても魔法が使えるものがいる。

「平民ってのは?」
「平民は何の名誉も得ていないただの民間ね。」
「そんなのがあんのか〜。」

そういやあ使い魔のすること聞いてねーなあ。

「もう一つ聞くけど使い魔っつーのは何だ?食いもんか?」

食い物?何言ってんのよ!こいつは・・・
「ち、違うわよ!!使い魔ってのはね!メイジの守りとかする生き物よ。」
(あ〜あ・・・私もドラゴンとかが良かったな〜)

いまさらそんな遅い要望を思う。

「どういうことすんだ?」

一応、説明は必要なのだからわかりやすく考えて悟空に話す。

「まずは、一つ目だけど、ご主人様と使い魔の視界が繋がっている事なんだけど、繋がってないわね。」

悟空も何か目をパチクリさせるが
「ああ。オラもおめえの視界っつーんは見えねえ」

やはり見えなかったらしい。もし悟空が見えても私が見えないのはおかしい。

「じゃあ、二つ目は、砂金や薬にする材料を集めてくるんだけど、それもできなさそうね。」

(って私自身がそういうことできないから別にいいけど・・・)

「砂金?わかんねーな・・・」

自分自身はそんな事はできないためそこはスルーして次のすることを言う。

「これが重要よ?3つ目、ご主人様を守る事!」
「それならできっぞ?オラ、こう見えてもけっこう強えーつもりだ!任せてくれ!」

(本当かしらね?でも、見た目は筋肉もすごいけど・・・今は魔法があるからどうってことないんでしょうけど?)

「どれぐらい強いの?」
「ん〜・・・・・どれぐれえかな?オラもよくわかんね〜」

ちなみに普通の一神龍(GT最終ボス)なら倒せるレベルだ。
ただし、超一神龍には圧倒的に赤ちゃん扱いである。(アニメGTより)

「じゃあ、わかんないじゃない。」
「そうだな〜。はっはっは!」と笑っているが、
「そういやよ・・・オラの寝る所は?」
一番聞きたい事を聞いておく。
「床よ」
あまりにもわからない答えに指を床にさす。
「何にもねーのに床ってそれはねーだろ!」
(寒くて寝れねーだろ?)
もちろん、反論する悟空だが、ルイズは溜息して毛布を持ち
「仕方ないわね〜。これでも被っときなさい」
と毛布を悟空に渡す。

「毛布か・・・まあねえよりもマシだけどよ〜」
とか言いながらも受け取った。
「じゃあ、明日の朝、起こしてよね。それと洗っておいて」
「これも使い魔の仕事なんか?」
「そうよ?」
「おわあああああああああああああ!!」

いきなり騒いだ使い魔の声を聞いて体を起こした
目をパックリ開いて呆然している悟空に尋ねる。

「な、何よ!!どうしたの!?」
「月が二つもあるっ!!」

何事かと思えばそんな事!と呟き
「当たり前でしょ!!」
「だってオラの所じゃあ月は一個・・・・」
「1個?普通は2つでしょ?」

悟空は顎に手を当て
「おめえの住んでる場所とちげえんだ」と答える。

「その話は明日聞くから今日はもう寝て・・・・」
「わかった。」

本当にあるのかしら?と悟空を見ながら眠たく思う。
それは明日で分かるわね。

「じゃあ電気消すわよ?」
「ああ。」

ルイズは杖を振って消灯した。

(オラは別の星に来た見てえだけど、どこだ?南銀河でも北の銀河でもねえし・・・)

とか疑問に思いながらも寝転がり毛布を被って寝転んだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝になった。この世界では小鳥は鳴かないようだ。というかいなかったのだ。本来上はいるかどうかも悟空はわからない。

体を起こした悟空は何かを思い出しながら

「確かこれを洗っとけって言ってたな。」
「どこにあんだ?」

キョロキョロしていたが、歩いていくと20M離れた変わった服を着た女の子がいた。

「あの子に聞いてみっか?」とさっそくその子に聞こえるような声で言う。

「すんませーん」
「何でしょう?」

周りを見回し探していた。
「これ洗いたいんだけどどこに?」
「洗濯ですか?確かあそこにありますよ?」

方角を教えてくれた。どうやらそっちのほうにあるようだった。
「サンキュー」

教えてもらった悟空は礼を言ってその方向へ歩いていこうとするが、
悟空が行こうとするがシエスタは声を上げた。

「待ってください!」

それに反応してシエスタに返事を返す。
「何だ?」

笑みを漏らし手を合わせて提案を出す。
「宜しければ、ご一緒に洗いましょうか?」

提案を聞いて悪いと思った悟空は
「いいんか?っておめえは貴族なんか?」と身分の事も聞いた。

「いえいえ、私は平民ですよ?杖も持ってませんし・・・むしろマントもありませんでしょう?」
首を振りながら否定して貴族との区別のマントの事も言われた。

「そういわれてみればそうだな。」

そういえばそんなマントもしてないな〜。

「あなたはもしかしてミス・ヴァリエールの使い魔さんですか?」
「ヴァリエール?」

何の名前だ?ヴァリ何とかってのは・・・・宇宙人か?
そんな見当違いな事を考えていたが、

「ルイズ様のことです」

どうやらルイズのことのようだ。

「ああ!ルイズの名前か!長くて覚えらんねーんだよな〜。」
「そんな事おっしゃってますと大変な事が起きますよ?」
「大変な事?」
何だ?もしかしてつえー奴に会えんのか?とか思ったが、シエスタの表情を見て違うと理解した。

シエスタの表情が硬くなっていたからだ。

「はい。」
「それはわかったけどよ〜。これいいんか?」
「かまいませんよ?」
「じゃあ、頼むわ。」
「わかりました。では、出来ましたらお届けしますね。」
「おう。」

そういえば、名前を聞いてなかったのでシエスタは悟空に声を掛ける。

「あの〜。お名前は?」

シエスタの質問にそういえばそうだな〜。と頷き
「オラか?オラは孫悟空だ。」

とりあえず名前を言う。すると、相手も答えてくれた。

「私はシエスタです。」

シエスタって言うんか?変わった名前だな〜。
いやいや、孫悟空も十分に変わった名前だとこの世界にいる者は思う。

「じゃあまたな。シエスタ」
「はい。」

元気よく頷いたのを確認した悟空はそのままルイズの所へ戻っていった。
取り残されたシエスタはやさしく笑みをして呟いた。

「孫・・・・悟空さん 不思議な人だったな〜・・・」

これがシエスタと悟空が出会った最初の印象だった。
この後に悟空の色々な一部がわかる事になる。

 

果たして、悟空とルイズ この二人の出会いは偶然?必然?

全ては先の運命にあり。

 

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